文化の湖プロジェクト「ヤマガヒ」とは??


文化の湖プロジェクト「ヤマガヒ」とは?

  2019年に開府500年を迎える甲府市。
 作家・太宰治は小説「新樹の言葉」の中で、この地を「きれいに文化のしみとおている町」と表現しました。それほど文化と人々の生活が結びついた場所だったのです。
 
 現在、市民の肌感覚に「文化のしみとおている町」という自己評価があるかは難しい問いですが、今なお残っている文化的遺産があります。そのひとつが甲府市小瀬の天津司神社に残る「天津司舞」です。
 この舞は、現存する最古の人形神楽であり、国の重要無形民俗文化財に指定されています。その成立は800年前とも900年前とも言われています。
 
 このプロジェクトでは、山峡(やまかい)の土地に住み始めその地を「甲斐」と呼びはじめた古の人々に思いを馳せ、「人々がその土地に集まる/離れるとはどういうことか」をフィクションの力、演劇の力を通して再考していきます。
 
 私たちの周りを囲む山々は、もしかしたら、「村社会」や「心の境界線」の比喩になるかもしれない。「越えるべき壁」や「内側を守る城壁」の比喩になるかもしれない。
 
 
 “神話の時代、甲府盆地は湖水の底にあった。ここに12の神々が舞い降りた―――“
 そこから始まった物語が、現代の私たちに投げかけることは、一体なんなのでしょう。


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